2013年 11月 11日
たこ タコ 蛸 poulpe |
話は前後しますが、オットーはついに釣竿を買いました。
海の近くに住み、つりをして、新鮮な魚を食べるのが、彼のささやかな夢でありましたが、ここで釣竿をおさえ、あとは小船を見つけて、海に乗り出すのみです。
地元の釣り道具やのご主人の説明に、なんやら???顔のオットー。
コドモの頃、デンマークのおじさんからから習った海釣りスタイルと、ここ地中海ではやり方が違うので、オットー、頭で整理するのに30分はかかっておりました。
最後に、主に鯛用の釣りさお1本、そして主にスズキ用の釣りさおを1本ご購入。
まだまだ若葉マークなんで、最初から飛ばして、そんなにいい釣りさおは買わなかったにしても、周辺の道具もあわせたら、けっこうな出費です。
ワタシはフランスで釣り屋さんなんて行ったこともなかったのですが、結構日本のブランドが目立ちます。
小さいパッケージものなんて、日本からそのまま直輸入。日本語があふれていて、フランスにいながら、変な感じ。でも日本のほうが、もちろん安いだろうから、次回一時帰国の際なんて、オットーからリスト渡されそうです。
ふらっと入った地元の釣り屋さんの前で。チビさん二人と2時間半も待ちぼうけ。
あのー、もう日暮れてますけどーっ。
釣り屋のご主人いわく、お隣のsète、セトで鯛、しかも一番いいdoraude royaleの群れが押し寄せ、ひとり50-100キロ釣れたんだそうです。〔西田敏行が知ってたら会社休んで三国を連れて来てたでしょうに。それは映画の話か。〕
群れは行ってしまったけど、やる気にさせますなー。
とはいえ、カンタンにはつれません。
岩場にへばりついているムール貝をエサにやってみるけど、釣れません。
それどころか、釣りやのおじさんに勧めたれた、タダでは切れない糸は、反対にすぐこんがらがって、最後には針が岩の奥に引っかかって、オットー、海に11月にして胸まで入水。とほほ。〔それでもそんなに冷たくなかったそうで、さすが地中海、あたたかいっす。〕
そんななか、ぞろぞろとロマの人たち〔主にジタンといわれる人です。〕が15人ぐらい、おじいさん、オバチャンもいれば、ティーンまでぞろぞろと岩場に現れました。
おのおのの手にはロープを持ってます。手作り感あふれる原始的釣り道具のように思われますが・・・。
オットーは若い子に、何が釣れるのかきいてみると、一人の子はフランス語が分からない。
めげずに二人目の子に聞くと〔タコ〕だそう。
今回もカメラがなかったので、忘れないようにスケッチしときました。〔それぐらいワタシにとって印象派だったのです。〕
これに頭を切ったサバなんかを輪ゴムで結わえ付けて、ポチャンと海に投げて、そーっとロープをひいていくのです。
オトコ衆は慣れた感じだけど、オバチャンやティーンはキャッキャとはしゃいでやってます。
そのうち、キャーァなんてティーンの雄叫びが。釣れたはいいけど、針からとれず、タコの足が腕にからみついてきたりしたのでしょうか。でも楽しそう。
その後、次々とタコを釣り上げ、〔小さいのもあれば2キロくらいのものも。かなりの量がとれました。〕記念写真などもとって、さーっと夕日のなか、引き上げていきました。
ロマの人々に囲まれた我々。幻想的な夕日の中、なんだかエミール・クストリッアとかトニー・ガドリッフの映画の中にいる気分。いろいろ偏見もあるけど、生き生きとしたロマ人に囲まれ、パワーをもらった気が。
そして すばらしい、この原始的スタイル。○○○ユーロするオットーの釣りさおとの見事なコントラスト。
この先 不安な要素がたくさんの現代資本主義スタイル。これから半自給生活をめざす我々には目からウロコ。なんだか「どっこい」生きているロマ人に教えられた気がします。
そんなわけで印象深かったタコ釣り。その後、オットーが釣り屋のご主人に聞いたところ、イタリアのタコ釣り方法だそうです。〔じゃあ、日本式はタコ壷?〕
簡単なつくりなのでロマ人のように手作りできそうですが、ネットで5ユーロ弱なんで、買ったほうが早いかも?というわけで、車で50分かけてsaintes maries de la mer に行ったわけです。〔郵送してもらってもよかったものを。〕
フランス語ですがyou tubeでこのplanche de poulpe もしくはpoulpièreの手作りハウトゥーのビデオをアップしている人もいます。〔なんやら釣りの世界もかなりふかそーです。深海の入り口を覗き見してしまったような・・・。〕
4個も張り切って買ったオットー。タコつりも家族動員です・・・。
これは例の漁師さん直売スタンドで。1キロ、7ユーロ。安いっ。でもこれからあの道具で釣るようになったら、これでも高いと思う日がくるかも。ふふふ。
でもパリあたりだと、お友達いわく1キロ、19ユーロもするそうで、こんなタコもいまやなかなか手が出せません。〔しかも水をたくさん含んでいて、見た目よりとても重いし。〕
パリへの手土産は、これからタコになるかもー。
それとも、こちらに訪れた際には、このタコ釣りを経験してもらうのもオツでしょうか・・・?
後談ですが、捕まえたタコは頭をうらがえしにして、ナイフで一刺し または こん棒で殴らないといけない!!!!!ことを知って、すんごいモチベーション下がってます。
春に撮った写真ですが、最後に他のタコ釣り例をひとつ。
これは素もぐりタイプ。銛で一刺し。ウエットスーツも岩に似たデザインにしあがってます。
撮影地はマルセイユに近い、カランク〔美しい断崖と海岸線が楽しめる入り江〕の街のひとつ、cassis、カシです。
ここのカシ産の白ワインとともに味わったブイヤベース。アー美味しかったー。〔記憶は食べ物のことばかり。〕
釣った魚でブイヤベース。一段と夢はふくらみます。
海の近くに住み、つりをして、新鮮な魚を食べるのが、彼のささやかな夢でありましたが、ここで釣竿をおさえ、あとは小船を見つけて、海に乗り出すのみです。
地元の釣り道具やのご主人の説明に、なんやら???顔のオットー。
コドモの頃、デンマークのおじさんからから習った海釣りスタイルと、ここ地中海ではやり方が違うので、オットー、頭で整理するのに30分はかかっておりました。
最後に、主に鯛用の釣りさお1本、そして主にスズキ用の釣りさおを1本ご購入。
まだまだ若葉マークなんで、最初から飛ばして、そんなにいい釣りさおは買わなかったにしても、周辺の道具もあわせたら、けっこうな出費です。
ワタシはフランスで釣り屋さんなんて行ったこともなかったのですが、結構日本のブランドが目立ちます。
小さいパッケージものなんて、日本からそのまま直輸入。日本語があふれていて、フランスにいながら、変な感じ。でも日本のほうが、もちろん安いだろうから、次回一時帰国の際なんて、オットーからリスト渡されそうです。
ふらっと入った地元の釣り屋さんの前で。チビさん二人と2時間半も待ちぼうけ。
あのー、もう日暮れてますけどーっ。
釣り屋のご主人いわく、お隣のsète、セトで鯛、しかも一番いいdoraude royaleの群れが押し寄せ、ひとり50-100キロ釣れたんだそうです。〔西田敏行が知ってたら会社休んで三国を連れて来てたでしょうに。それは映画の話か。〕
群れは行ってしまったけど、やる気にさせますなー。
とはいえ、カンタンにはつれません。
岩場にへばりついているムール貝をエサにやってみるけど、釣れません。
それどころか、釣りやのおじさんに勧めたれた、タダでは切れない糸は、反対にすぐこんがらがって、最後には針が岩の奥に引っかかって、オットー、海に11月にして胸まで入水。とほほ。〔それでもそんなに冷たくなかったそうで、さすが地中海、あたたかいっす。〕
そんななか、ぞろぞろとロマの人たち〔主にジタンといわれる人です。〕が15人ぐらい、おじいさん、オバチャンもいれば、ティーンまでぞろぞろと岩場に現れました。
おのおのの手にはロープを持ってます。手作り感あふれる原始的釣り道具のように思われますが・・・。
オットーは若い子に、何が釣れるのかきいてみると、一人の子はフランス語が分からない。
めげずに二人目の子に聞くと〔タコ〕だそう。
今回もカメラがなかったので、忘れないようにスケッチしときました。〔それぐらいワタシにとって印象派だったのです。〕
これに頭を切ったサバなんかを輪ゴムで結わえ付けて、ポチャンと海に投げて、そーっとロープをひいていくのです。
オトコ衆は慣れた感じだけど、オバチャンやティーンはキャッキャとはしゃいでやってます。
そのうち、キャーァなんてティーンの雄叫びが。釣れたはいいけど、針からとれず、タコの足が腕にからみついてきたりしたのでしょうか。でも楽しそう。
その後、次々とタコを釣り上げ、〔小さいのもあれば2キロくらいのものも。かなりの量がとれました。〕記念写真などもとって、さーっと夕日のなか、引き上げていきました。
ロマの人々に囲まれた我々。幻想的な夕日の中、なんだかエミール・クストリッアとかトニー・ガドリッフの映画の中にいる気分。いろいろ偏見もあるけど、生き生きとしたロマ人に囲まれ、パワーをもらった気が。
そして すばらしい、この原始的スタイル。○○○ユーロするオットーの釣りさおとの見事なコントラスト。
この先 不安な要素がたくさんの現代資本主義スタイル。これから半自給生活をめざす我々には目からウロコ。なんだか「どっこい」生きているロマ人に教えられた気がします。
そんなわけで印象深かったタコ釣り。その後、オットーが釣り屋のご主人に聞いたところ、イタリアのタコ釣り方法だそうです。〔じゃあ、日本式はタコ壷?〕
簡単なつくりなのでロマ人のように手作りできそうですが、ネットで5ユーロ弱なんで、買ったほうが早いかも?というわけで、車で50分かけてsaintes maries de la mer に行ったわけです。〔郵送してもらってもよかったものを。〕
フランス語ですがyou tubeでこのplanche de poulpe もしくはpoulpièreの手作りハウトゥーのビデオをアップしている人もいます。〔なんやら釣りの世界もかなりふかそーです。深海の入り口を覗き見してしまったような・・・。〕
4個も張り切って買ったオットー。タコつりも家族動員です・・・。
これは例の漁師さん直売スタンドで。1キロ、7ユーロ。安いっ。でもこれからあの道具で釣るようになったら、これでも高いと思う日がくるかも。ふふふ。
でもパリあたりだと、お友達いわく1キロ、19ユーロもするそうで、こんなタコもいまやなかなか手が出せません。〔しかも水をたくさん含んでいて、見た目よりとても重いし。〕
パリへの手土産は、これからタコになるかもー。
それとも、こちらに訪れた際には、このタコ釣りを経験してもらうのもオツでしょうか・・・?
後談ですが、捕まえたタコは頭をうらがえしにして、ナイフで一刺し または こん棒で殴らないといけない!!!!!ことを知って、すんごいモチベーション下がってます。
春に撮った写真ですが、最後に他のタコ釣り例をひとつ。
これは素もぐりタイプ。銛で一刺し。ウエットスーツも岩に似たデザインにしあがってます。
撮影地はマルセイユに近い、カランク〔美しい断崖と海岸線が楽しめる入り江〕の街のひとつ、cassis、カシです。
ここのカシ産の白ワインとともに味わったブイヤベース。アー美味しかったー。〔記憶は食べ物のことばかり。〕
釣った魚でブイヤベース。一段と夢はふくらみます。
by atelier-cuisine
| 2013-11-11 01:00
| モンペリエ 限りなくセート寄り海1丁目