長らくご無沙汰しておりました。
ブログサイレント期間に、夏の5年ぶりの日本一時帰国というイベントがあり、久しぶりに家族に会えて嬉しかった!!! また5年ぶりの日本の変化は行く前、怖かったけれど、とても楽しく日本を再発見できました。特に一週間かけて金沢、帰り道に白川郷、高山滞在は素晴らしく、2人の娘達も伝統文化に興味を持ち始めたのか、大満足でした。
フランスに戻ってからは、野菜、種の収穫や来年の土の準備でバタバタした日々。日本滞在があまりにもしっくりきてたので、フランスの田舎に戻る事自体、信じられない気分でした。が、帰ったら帰ったで、あっという間にいつもの生活に戻ってしまった。
さて 冬の憂鬱な雨が続くおかげで、やっと記事でも書こうかな?という気になってきた今日この頃。
雨が降らない日は ミロ(犬)の外に行こうよ!コールに負けて、庭にいることが多いので。 この頃は誘った本人(ミロ)が飽きてきて、私を置いて先に帰ってくることが多いです。なんて自由気まま犬。
うちの地方は、冬は一日中雨が続く日が多くって、ウチのように築200年の家は、換気システムもなく、湿気がこもりがち。
今年ようやく設置した薪ストーブで、冬の楽しみができました。人間は本能的に炎を見ると安心するのか、電気暖房に比べて心の芯まであったまるきがします。
電気代が急騰し続けているので、一昨年ぐらいから薪ストーブを考える人が増えているせいか、去年注文しようと思ったら、夏なのに欲しいタイプはすでに売り切れでした...。
やっと今年の2月に注文できたので一安心。
しかもキャンペーン期間中ということで、200€分の商品が買える券をもらえたので わ〜い!! 1500€が実質1300€に!!
5月頃に引き取りオッケーの知らせが来たけど、薪ストーブを運べる肝心の車がない。
一ヶ月保管してもらって、その間に車を入手。
オットーが自分で設置するのですが、まずYouTube等のビデオでイメージトレーニング。
薪ストーブもすんごい重い(推定100キロ)ので、(なぜか)うちにある車の修理に使うエンジンクレーンで持ち上げて、暖炉の中に入れ込み、薪ストーブから伸びる管(これもむちゃくちゃ重い!!)を煙突内の既存の管と繋げて、微調整をするというメニュー。果たして自分でできるのかい?
しょっぱなから Sの形をした官が必要なのだけど見つからず。
DIYの店を転々としたけど無い。暖炉販売店でも部品のみでは売ってくれず、やっと暖炉専門サイトで注文。 送料30€って? ということでお店参りをしている間に、30€から36€にはね上がっていた。インフレ恐るべし....。
うちは元々(熱効率の悪い)暖炉があって、その中に薪ストーブを入れるというミッションは、(お腹のカーブラインが食べるのも飲むのも好きと物語っている)オットーにとって大変な事でした。
文字どおり暖炉の裏で配管設置をしないといけない、しかも薪ストーブも半分はまっているので、今考えるとものすごい矮小スペースでよくやったな!と。意外にサンタクロースもいい感じに暖炉から入れるのかも? と彼を見て真剣に思ってしまった。
業者用には自由自在に形を変えられるマジック管があるらしく、それを使えたら良かったのに、業者オンリーって何???
それでもなんでも やっと設置出来て点火!! 感激ひとしおです。
それからしばらくして 風の強い日は 薪ストーブの方からエコーのきいた ぴゅーぴゅー音がするように。オットーの調整が甘かったのかもしれませんが、また暖炉の後ろに入ることを思ったら....。ぴゅーぴゅー聞こえる日は 今日風が強いんだなってバロメーターがわりにしています。
薪ストーブ1300€と例のS官などの部品で200€、合わせて1500€なり。
日本では薪ストーブ+設置代で100万円はするようで、これに薪代もかかれば、かなりの贅沢品ですね。
これに毎年 煙突清掃をお願いするのに100€くらいかかるのだろうと思います。
私のこの頃ハマっていることは、薪ストーブ用の(半ば埋もれている)木を発掘して積み上げることです。
以前敷地の周囲に大きな木がたくさん生えていたのはいいですが、かなり日陰になるので、業者さんに 実をつけない何十本ものリンゴの老木と共に伐採してもらいました。
その時に切り落とされた木が少しだけ手付かずで残っているのを思い出した。雑草に覆われ、半ば埋もれた状態だったのですが、薪ストーブがなかった時には 土に還りたまえー、なんて呑気に放置してたなぁ...。それらを 今頃 慌てて掘り返している。(笑) 伐採された木の大半は粉砕機にかけられて、雑草避けプラス土の栄養に。ウッドチップと言うのでしょうか? 今考えると、薪ストーブに使える幅に切ってもらうこともできたのに...(何年分よ?)
粉砕された木チップのピラミッドがあちらこちらに。
木の皮の下にはミクロな世界が広がっていて、微生物や虫さんが時間をかけて分解してフカフカの土を作ってくれている。
木の皮をめくると、とても美しい模様があって感動。
後にミミズ達がつけた跡と知って微妙...。
それでも自然は美しい。
ブラックベリー(ロンス)に覆われた土地を除去しつつ、進めると薪として使えそうな木が沢山出てきた!! それを夢中に掘って、積上げるのです。
これで一日分。50代のオバチャンが夢中にやっている様を冷静に考えてみると滑稽ですが、積み上がった木々を見ての満足感と爽快感はたまりません。
そんなわけで無邪気な肉体労働の末にできた、アラフィフの割に美しい二の腕の筋肉がちょっぴり自慢です。(笑)
薪の値段もかなり上がってきています。中にはネット詐欺も。注文して支払いを済ませても送ってこないとか、薪の質もかなり悪いものが送られてきたりとか...。
うちはミニ雑木林があるので、今のところ間に合っていますが、毎日つける分はないので、この先 薪代と電気代の比較が必要です。
これで2日分くらい。
薪割りでオットーのボディーラインもシェイプされたら素晴らしい!!
今回の冬で だいたい必要な分が把握できると思います。
電気会社の契約で、赤白青の日で電気代が変わるのですが、年に22日ある赤の日は青の日の6倍に跳ね上がるので、電気暖房を15度に下げて 薪ストーブにします。年に43日ある白の日も青の日より割高なので薪ストーブをつけたいところです。
節約はもちろん、惜しまず値上がりばかりする電気会社にお金を渡したくないものですから!!
燃焼後の灰は、ありがたく農地に蒔くことにします。
うちの土地は酸性寄りで、イチゴやラズベリーにはいいのですが(おまけに土に混ぜた粉砕した木も酸性寄り) 野菜は灰をまくとバランスのいい土になるので嬉しい次第。自然の循環ってすごい。
灰で窓ガラスも綺麗になるようだし、これは使わない手はない。どんどんお掃除も化学製品を減らしたいので。
もう少し余裕ができたら、うちの灰で陶芸用の釉薬を作ってみます。
ノエルも近いので庭で見つけたものたちで、クリスマスリースを作ってみました。
もみの木、カイズカイブキ、柊、ローズマリーなどなど。
庭を歩くと、キノコ、ハーブ、果物、薪用の木、草花など、色々見つかるのでワクワクします。まだまだ眠っている宝ものがたくさんありそう。田舎暮らしの醍醐味でしょうか?
自然の恵みに感謝です。